双頭の鷲

2003年9月12日
三鷹市芸術文化センター・星のホールでシベリア少女鉄道『二十四の瞳』(土屋亮一演出、染谷良子、横溝茂雄、秋澤弥里ら出演)初日を観賞。11台のカメラと2台の巨大スクリーンを使ってた(とのこと。そんなにカメラあったのか。6台のカメラ×2つのスクリーン+六人の出演者の瞳で24の瞳かと思ったんだけど、24の瞳というタイトルは適当につけたのだそうだ)。ふうん。オープニングの笑点ネタは拙者ムニエルの『グッド・アイデアマンズ・ユニーク・アドベンチャー』とかぶってるけども、それ以外はまるで新しい芝居を観た感じ。亡霊役・横澤氏のとつとつと小声でかつ早口で言う長台詞は全然聞き取れなくて味があったし、一幕物のほぼ展開が読める芝居から眼を完全にそらさせるラストでは、もう観客は誰も芝居なんかどうだってよくなってた。一つのスクリーンで宇多田ヒカル・松浦亜弥・安室奈美江のPVを連続で流し、もう一つのスクリーンでは役者が芝居を続けながらPVと合致する動きをするという難しそうなことをするので、俺の二つの瞳は二台のスクリーンをチェックするだけで精一杯。15分くらい続いたシンクロナイズドが終わると、舞台では全員死んだことになっていた。破綻した芝居とは言うものの、実際これほどわかりやすく面白かった芝居もないなと今夜は三鷹駅までの道程も余韻にひたりふらふらと。

ビデオで『サイン』(M・ナイト・シャマラン監督、メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス、ローリー・カルキン、アビゲイル・ブレスリンら出演)を観賞。宇宙人襲来を描いて、大統領が出てこない映画。でもメル・ギブソンで十分。ビデオで『エリン・ブロコビッチ』(スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカートら出演)観賞。ジュリア・ロバーツの一人舞台。リチャード・D・ジェームスに似た外貌が怪しいアーロン・エッカートがからんでこなかった。それでいいのだが。ビデオで『スティング』(ジョージ・ロイ・ヒル監督、ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン、ロバート・ショウら出演)観る。双頭の鷲だから最高なんだ。『トゥーム・レイダー』(サイモン・ウェスト監督、アンジェリーナ・ジョリー、イアン・グレン、ダニエル・クレイグら出演)を観賞。大雑把なのは悪くないけども、ジョン・ボイドと並べると魅力は激減する。

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