炊事班長

2003年8月14日
俺は実家に帰っていた。NHK総合でNHKスペシャル『映像記録・昭和の戦争と平和 −カラーフィルムでよみがえる時代の表情−』を観る。カラーであるところに逃げられない感じを得ても何故か漫然と観てしまう。俺はせめて8月15日が何の日か知っている人間ではありたいと思う。祖父は米寿だ。戦争中は南方に送られていたが、炊事班長という職務においての苦労はあっても(例えば猿に朝飯用の芋を盗まれ、高い木に登られたので地団太を踏んだこと)、戦闘行為を体験したことは無く、空襲すら経験しなかったそうである。7へえ。何はともあれ、無事米寿を迎えることができた祖父に俺は感謝を捧げたい。この際だから海野十三『赤道直下』長山靖夫編『明治大正昭和 日米架空戦記集成』獅子文六『海軍随筆』(いずれも中公文庫)を読む。選択肢の無い状況で生まれるユーモア、軍を称える時の不可避的な適当さ、とってつけたような感じ。別に俺シニカルに読んでないけど、こういうのは絶対面白くなるよね。

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