可愛らしさ、仮に

2003年8月10日
Bunkamuraザ・ミュージアムにて『フリーダ・カーロとその時代 メキシコの女性シュルレアリストたち』を見学。まず髭まで描くというところに精緻さはシュルレアリスムの必要条件であるにせよ十分条件まで満たしているというか呪怨的で怖い。レメディオス・バロのファンタジスタにのっかって風のように退出。シネマライズで『キャンディ』(クリスチャン・マルカン監督、エヴァ・オーリン、マーロン・ブランド、リチャード・バートン、リンゴ・スターら出演、テリー・サザーン原作、ザ・バーズ演奏)を観賞。キャンディの可愛らしさとは、マネキン顔とすぐヤラせてくれそうなガードの甘さだ、と仮に言っておこうか。ビデオで『お熱いのがお好き』(ビリー・ワイルダー監督、マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモンら出演)を観賞する。マリリン・モンローがとてもかわいい。これもやはりマネキン顔とすぐヤラせてくれそうなガードの甘さがあるからだ、という一般論があったとして、仮に。俺も何となくそれ分かる気がする。大西巨人『三位一体の神話』(上下 光文社文庫)を読む。括弧の多さが渋くて(結構辛くて)、それを読み込むことも含めて知的スリルと言うならばそれは充溢しており、なおかつミステリー的スリルが甚だ速やかに読書を進行させる。必ずしもそれが背反し合わず抵触しないことは、この「長編総合」小説そのものの作因・主題のメタファーであるかもしれなく、これは面白いや。

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