続・欠勤日記

2003年7月4日
ささやかな痺れどころじゃない。朝、目覚めの一服と、ライターで煙草に火をつけようとすると、あやまって自分の指を燃やしてしまった。人差し指から火が出ているのを見て、最初はウワッと驚いただけだったけど、ちょっとしたら指の腹の部分が白く膨らんできて、まるでその部分がナイフでそがれてしまったかのような激烈な痛み。さらに表面の痒さもどれだけ痛みがエスカレートしようとも逡巡しながらとどまっているといった感じで、俺は発狂せんばかりの苦しみを味わう。会社になんか行けない。今日も欠勤する、と電話した。

少し寝たら、嘘みたいに痛みが消えた。

なんということだろう。新入社員の分際で会社を3日もサボってしまった。俺はデカダンスなんだ。青春とは悩み苦しむことだというのなら、今が青春なのだ、青春真っ最中なんだと、俺はもろ手をあげて駆け出したい思いに駆られる。が、実際は自分の年齢を考えて、早歩きで街をぶらつく。

そんな最中にもパンチラを見た。純白だった。

夕刻、しょぼしょぼと家に帰る。阿部和重『アメリカの夜』(講談社文庫)を読む。ビデオで『インソムニア』と『シェルブールの雨傘』観る。

それならば、俺も勤勉なサラリーマンというものを模倣したろやないの。それが今や幻想というのならば、俺が最後のサラリーマンとなればいいじゃない。俺は平成のドン・キホーテだ。会社のビルを巨大な風車にみたてて、ぶつかってやるから、みてなよ。それで、お前らにもドン・キホーテの歌うたわすから、覚えとけよ。明日も明後日も休日だとしても、俺には24時間休みは無いってこと。そうなんだ。やめたやめた。眠いから。キツイから。あほくさいから。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索