パンチラの見方

2003年6月8日
オレはパンチラという強迫観念にとりつかれつつあった。街を歩く。誰かに追われているような気がする。ハッと振り向く。パンチラ。パンツがちらり。パンツを目視。目視という言葉はパンチラ業界の専門用語ということらしいのである。鏡を用いず、ビデオで見るのでもない、パンチラ業界以外は自動車学校業界でしかそんな言葉は使わないのである。パンチラの見方。それにはいろんな要素が絡む。?角度(仰角) ?腰の高さ ?スカートの短さ ?外光 ?姿勢 ?開脚度 ?パンツの表面積 ?食いこみ度 ――――おおまかにいっても、これだけのものがある。ちなみに階段パンチラの場合である。それらを漠然と頭に入れて、見上げれば、そう牧童が高山を仰ぐように、ああ見上げれば、俺はパンツを見ていた。いつでも、振り返ればいつでも、オレはパンツを見ていた。そして、気がつけば、俺はしゃがんでいた。詰まるところ、そうなのだった。わずらわしいことを考えずに、しゃがめば見えるのである。覗きこむ、と言った方が早いのかもしれない。しかし、それは犯罪であった。ここに到って、おれはそのことが構成する犯罪性というものにつきあたった。世間は、たとえ鼻水がいっぱい詰まったときに気付かれないようそっと呑みこんでしまう人間は黙認しても、パンツを見るためにおもむろにしゃがみこむような人間を許すことはないのである。ここに高らかに宣言する。人は、オレはパンチラを見ようとする人間を決して許しはしない。覚えておいてくれ。

パンチラみながら読んだ本。結城昌治『罠の中』(集英社文庫) なぎら健壱『酒場漂流記』(ちくま文庫)(名著!)

パンチラの事考えながら見た映画 『野良犬』(名画!)

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